■■ ご挨拶 ■■ |
日本陶彫会は、昭和25年に彫刻家、沼田一雅、木内克らによって、土を焼くこと、つまり陶による彫刻を探求すべく結成された60年近くの歴史をもつ会です。同時期には八木一夫らによる走泥社などがありますが、現在まで活動を続けているのは当会のみです。 現在も30名以上の芸術家らが所属し、毎年6月に行われている展覧会「陶彫展」で陶彫の技を競っています。発足当初は、彫刻家による釉薬を用いた陶磁彫刻作品が中心だった当会も時代とともにしだいに変化し、現在では素焼きのテラコッタや、陶芸の流れを汲む作家なども所属するようになりました。「陶彫展」では備前焼の技術を応用した陶彫作品などを見ることができます。 |
■■ 日本陶彫会の目的 ■■ |
陶彫とは、土を焼いて作る感性豊かな面白い彫刻である。土は自由自在に心の造形を許容し、焼成の仕方により温もりある姿や堅牢な形に変化する不思議さを持っている。さらには施釉によって生まれる艶やかな肌合いに物語が存在する。 一見何気ない「土の塊」に、人が手を加えると言い知れぬ宇宙の根源的エネルギーが宿り、新たな生命と豊かな量感が沸き上がる。 紀元7000年頃から出発したこの技法は、時代、人によって独特な形態を創りだしてきた。単に形を見せるという造形ではなく、ヒトの生き方を表す思考を含めたものが陶彫の精神である。真実の追求と美の表現の未完成な実験品であるともいえよう。 陶彫会は、そのような楽しい陶彫刻を追求することを目的としている。
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■■ 歴史と現在 ■■ |
■ 歴史と現在 |
■ 展覧会の変遷と開催年 |
■ 組織概要 |
■■ 資料集 ■■ |